コルクバットとはどんな効果があるの?事件ってどんなことがあったの?
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アメリカのプロ野球、MLB(メジャーリーグベースボール)では使用禁止になっているコルクバット。
コルクバットって名前を聞くけれども、どんなものなのか。よく分からないですね。
ここでは、コルクバットってどんなものなの、ということと、コルクバットにまつわる事件、そして、コルクバットは本当に効果があるのか、ということをご紹介します。
では、さっそく、コルクバットとはどんなものなのか、ということからご紹介しましょう。
コルクバットとは、そもそもどんな物なの?
コルクバットとは、バットの先端(持ち手の反対側ですね)から、ドリルで穴をあけて、コルクなどを入れたものです。
つまり、バットが少し軽くなるということですね。
コルクバットの作り方はどうするの?
コルクバットの作り方は、先にご紹介したように、バットの先にドリルで穴をあけて作ります。
穴をあけるのは、15cmくらいだそうで、コルク以外にもゴムボールなどを入れることもあるそう。
コルクバットはどんな効果があるの?
コルクバットは、コルクを入れることでバットが軽くなります。ただ、野球に詳しい専門家からは、かえってパワーを落としてしまうといわれています。
イリノイ大学のアラン・ネイサン教授は、長距離打者(ホームランたくさん打つバッターですね)の場合、コルクバットを使っても得をすることはない、と言っています。
ただ、ヒットをたくさん打ちたいバッターの場合は、役に立つこともあると言っています。
なぜ、コルクバットがヒットを打つときに役に立つのか。それは、バットが軽くなることによってスイングが速くなるからだそう。スイングが速くなれば、ボールを長く見ることができるようになり、ヒットを打つことができる可能性が高くなるんですって。
このお話をまとめると、コルクバットは、ホームランを打つには効果は少ないけれども、ヒットを狙うときは、効果があるだろうということです。
コルクバットにまつわる事件。ピート・ローズ氏が有名かも
コルクバットにまつわる事件として有名なのが、ピート・ローズ氏でしょう。
2020年5月、現役時代に、コルク入りのバットを、使用した疑惑が報道されました。ローズ氏のコルクバット疑惑は、これが初めてではありません。
2010年、アメリカのデッドスピンというニュースサイトが、ローズ氏が使用したバットのエックス線写真を撮ったそう。そのエックス線写真には、コルクが写っていたと報道されました。
ローズ氏は、コルクバットを使っていたとされる疑惑には、いつも否定していましたが、デッドスピン社のニュースには、コメントを発しませんでした。
ローズ氏のコルクバット疑惑については、10年前から話題になっていたんですね。ただ、ローズ氏が実際に使っていたのかどうかは、分かっていません。
ローズ氏といえば、MLBで打ったヒットが、4256本というMLB歴代1位の記録を持つ方。イチロー選手との安打数記録で騒がれたこともあるので、こちらで名前を知っている方も多いのでは。
ローズ氏の生涯記録は以下のとおり。
MLB在籍24年。 在籍した球団は、シンシナティ・レッズ、フィラデルフィア・フィリーズ、モントリオール・エクスポズ、シンシナティ・レッズ(1984年~1986年は選手兼監督、1987年~1989年監督)
試合数:3562 打数:14053 安打:4256 本塁打:160 打率303 打点:1314 盗塁:198三振:1143
主な記録
安打数はメジャー歴代1位
首位打者(3回):1968年、1969年、1973年
シーズンMVP(1回):1973年
新人王:1963年
ローズ氏は1989年、野球賭博に関わっていたことが分かりました。1989年はシンシナティ・レッズの監督をしていましたが、掛けの対象にレッズが含まれていたことで、MLBから永久追放処分を受けます。
その後、永久追放処分を解除してほしいと、3回申請しますが、いずれも認められませんでした。
永久追放処分を受けたことで、安打数の記録は認められていますが、殿堂入りは不可能になっています。
コルクバットにまつわる事件では、サミー・ソーサ氏も
サミー・ソーサ氏といえば、MLB通算609本のホームランを放ち、ホームラン王にも2回なった有名な選手。
このソーサ氏は、コルクバットを使ったことで、出場停止という処分がされています。
ソーサ氏がコルクバットを使っていたことが分かったのは、2003年の6月。デビルレイズ(現レイズ)戦で、ソーサ氏が使っていたバットが折れ、折れたバットの中から、使用禁止にされていたコルクが見つかりました。
コルクが見つかったことで、ソーサ氏は退場。のちに7日間の出場停止処分を受けました。
ソーサ氏は、ドミニカ共和国出身。貧しい家庭に育ち、7歳の時にお父さんが亡くなり、いろいろな仕事をして家計を助けていたそうです。
MLBを引退したあとは、慈善事業に取り組んでいて、故郷のドミニカ共和国で、仕事を供給する事業をしているそう。あと、難病の子供たちが入院する病院を訪問したり、障碍者のための基金を運営したり、しているとのこと。
MLB時代の知名度を生かして、いろいろな慈善活動をされているんですね。
ソーサ氏の生涯記録は以下のとおり。
MLB在籍18年。在籍した球団は、テキサス・レンジャーズ、シカゴ・ホワイトソックス、シカゴ・カブス、ボルチモア・オリオールズ、テキサス・レンジャーズ。
試合数:2354 打数:8813 安打:2408 本塁打:609 打率:273 打点:1667 盗塁:234 三振:2306
主な記録
本塁打王(2回):2000年、2002年
打点王(2回):1998年、2001年
シーズンMVP(1回):1998年
コルクバットを使ったのは、ソーサ氏だけでなく、ほかにも数名の選手がいます。ただ、これらの選手は、試合中にバットが折れて、コルクが見つかった選手たち。
実際に使っていたけれども、見つからなかったという選手がいるかもしれませんね。
コルクバットは王選手も使っていたの?
ネットでコルクバットについて調べていると、王選手も使っていたのか、という記事を見かけました。
王選手が使っていたのは、圧縮バットで、コルクバットではありません。
で、圧縮バットもルール違反という記事を見かけたのですが、圧縮バットは王選手が現役のころは、試合で使うことは認められていました(現在はプロ野球では使えません)。
「王選手ってどんな人?」
カンタンですが、王選手についてご紹介しておきます。
王選手は、現在は、日本のプロ野球チーム、福岡ソフトバンク・ホークスの球団代表。
プロ野球選手としての生涯記録は、
プロ野球在籍22年。選手として在籍した球団は、読売巨人軍。監督として、読売巨人軍、福岡ダイエー・ホークス、福岡ソフトバンク・ホークス。
試合数:2831 打数:9250 安打:2786 本塁打:868 打率:301 打点:2170 盗塁:84三振:131
主な記録
首位打者(5回):1968年~1970年、1973年、1974年
本塁打王(15回):1962年~1974年、1976年、1977年
打点王(13回):1962年、1964年~1967年、1971年~1978年
最優秀選手(9回):1964年、1965年、1967年、1969年、1970年、1973年、1974年、1976年、1977年)
2006年に行われた、第1回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表監督として優勝。
王選手といえば、ホームラン。プロ野球で記録した868本のホームランは、世界記録です。そして、本塁打王15回、打点王13回など、圧倒的な記録ですね。
あと、1977年には、国民栄誉賞も受賞されています。国民栄誉賞は、王選手が第1号なんですね。
まとめ
コルクバットについてご紹介しました。
コルクバットは、バットをくりぬいてコルクを詰めて作ったバット。使う選手によっては効果があるともいわれていますが、MLBではルール違反なんですね。
今まで、複数の選手がコルクバットを使って、出場停止になっています。
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