お米って在庫切れになったり、在庫不足になったりしないの?
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お米がお店から消える。ニュースでこんなことを聞くと、とても不安になりますよね。「お米がなくなることはありません」「在庫は十分にあります」と言われても、「本当に大丈夫なの?」って思ってしまいます。
私も、同じような心配があったので、お米の在庫について調べてみました。実際にはどうなのか、ということをご紹介します。
あと、お米の賞味期限や保存法も併せてご紹介しています。
お米が在庫切れや在庫不足になる可能性はあるの?
お米が店頭から消える。こんなことがあると困ります。毎日の食事、特に子供たちがいるとなおさらです。
日本には備蓄(びちく)という制度があります。この制度は、お米が不足しないように作られた制度です。このような制度があるだけでも、まずは安心ですね。
この備蓄という制度は、2年連続して不作が続いたときや、10年に1度といわれるような不作が起きた時でも、在庫切れにならないだけの量をストックしています。
ですから、お米が在庫切れになるということは、考えにくいですね。あと、ストックされるお米は、国産米だけですって。
ここまで聞くと、かなり安心できるのではないでしょうか。テレビなどで、「お米が在庫切れになることはありません」という言葉も、信じられますね。
お米の在庫量はどのくらいあるの?
農林水産省の発表では、約100万トンあるそうです。そして、毎年20万トンぐらいを新たに購入しているそうです。
このうち500トン程度は、精米されたもので、災害などが発生したときに、すぐに供給できる体制をとっているとのことです。
で、この精米されたお米は、一定期間過ぎると、売却されるそう。ですから、古くなったお米ではありません。
お米って賞味期限はあるの?
結論からお伝えしましょう。お米に賞味期限はありません。
「なぜ?」
こんな疑問が浮かびますよね。だって、食べ物なんですから。
お米は、野菜と同じ「農産物」として扱われています。ですから、賞味期限がないのです。スーパーへ行かれた時、野菜や果物に賞味期限は書かれていませんよね。お米も同じものなんです。
ただ、精米(玄米からぬかをとって、白米にすること)した日付は表示されています。
なぜ、精米日が書かれているの?
お米は精米されてから、時間が経つほど、風味が落ちます。そのため、精米日が記載されています。
精米されたお米は、いつまでおいしく食べられるの?
お米がおいしく食べられる期間は、以下の2つで変わってきます。
・保管方法
・季節
精米されたお米は、高温多湿に弱いとされています。高温で保存すると、お米の酸化が進み、風味が落ちます。湿度が高い所に置いておくと、カビが発生することがあります。
次に季節ですが、
春~夏:精米から1カ月以内
秋~冬:精米から2カ月以内
が、おいしく食べられる目安といわれています。ただ、できるだけ早く食べきる方がいいでしょう。
詳しい保管方法は、あとでご紹介します。
お米の賞味期限。精米前はどのくらいなの?
精米前のお米、玄米(げんまい)ですね。玄米の賞味期限は、約1年といわれています。
なぜ精米前の玄米のほうが長持ちするのか。それは、空気に触れる部分が少ないからです。
精米前の玄米ですと、お米の回りに糠(ぬか)がついています。この糠のおかげで、空気に触れる部分が少なくなります。
でも、精米されたお米は、糠がなくなっていますから、空気に触れる部分が多くなります。それで酸化しやすくなり、おいしく食べられる期間が短くなってしまうのです。
お米の保管は、どうするのがいいの?
お米の保管方法は、先にもご紹介しましたが、高温多湿を避けることがまず大切です。ここでは、もう少し詳しく、お米の保管方法についてご紹介します。
お米を保管するとき気をつけたいことは、以下の3つです。
・温度
・湿度
・空気に触れさせない
この3つは、精米されたお米、精米前のお米、どちらも気をつけたいことです。
まずは温度です。お米を保管するのに適した温度は、15℃前後とされています。コンロの近くや、冷蔵庫の近くなど、温度が高くなるようなところで、保管することは避けましょう。あと、直射日光が当たる場所も避けましょう。
保管場所としておススメできるのは、冷蔵庫です。
次に湿度です。湿度が高くなると、カビが発生する可能性が高くなります。カビが発生したお米は食べることができません。もったいないことにならないよう、湿度が低い場所で保管するようにしましょう。
最後は、空気に触れさせないことです。空気に触れると、お米は酸化が進みます。お米を保管するときは、しっかりと蓋ができる、密閉容器を利用しましょう。
お米は、においが移りやすい食べ物です
お米は、においが移りやすいという特徴があります。ですから、においの強いもののそばには置かないよう気をつけましょう。
虫とカビに注意!
お米に虫がつくことがあります。お米につく虫は無害といわれていますが、できればつかないようにしたいものです。
防虫対策としては、容器の中に「鷹の爪」を入れておくといいでしょう。鷹の爪以外にも「ニンニク」「ローリエの葉」なども防虫効果を期待できますが、においがお米に付きますから、においがダメという方には、おススメできませんね。
お米にカビが発生すると、お米の色や、においが変わります。灰色っぽくなっていたり、粉っぽくなっている、カビ臭いといったことを感じたら、食べるのは避けるほうがいいでしょう。
虫もカビも、高温多湿のところに保存すると、発生しやすくなります。保存方法には十分注意してくださいね。
長期保存できるお米もあります
常温で5年間保存できるお米も販売されています。自宅でお米を保管しておきたいという場合は、このようなお米を購入されると、いいのではないでしょうか。
電子レンジや熱湯で、加熱するだけですぐに食べられる物。普通のお米のように、炊いて食べるもの。種類もいくつかあります。
ネットで「備蓄米」などで検索されると見つかりますよ。
まとめ
お米が在庫切れや在庫不足になることはなさそうです。
お米がお店から消えたと聞くと、とても不安になりますが、まとめ買いをする必要はなさそうですね。
また、お米は保存状態が悪いと、すぐに風味が落ちてしまいます。おいしくお米をいただくためにも、すぐに食べきれない量を購入するのは、考えたほうがいいかもですね。